360度画像を建設業でより使いやすく  AI画像補正「ダークシーンモード」 を提供開始 ~ 現地調査や、施工管理の業務効率化に貢献 ~

株式会社リコー(社長執行役員:大山 晃)は、画像処理技術により、暗いところで撮影した360度画像の明るさを大幅に向上させることができる、AI画像補正のアップデート機能「ダークシーンモード」の提供を開始します。本機能は、「RICOH360プレミアムパッケージ」で提供しているメディアマネジメントの機能の1つとして提供いたします。

時間外労働時間に罰則付きで上限が設けられる建設業の2024年問題を背景に、現地調査や施工管理の進捗確認時、現場に行くことなく遠隔で状況を把握出来るツールとして、360度画像の利活用が進んでいます。リコーは本機能の提供により、十分な明るさを確保することが難しい建設現場の現地調査や施工管理において、ハウスビルダー・工務店・ゼネコン等の生産性向上にお役立ちいたします。

本機能について詳細の説明をご希望の方はこちらのフォームよりお問合せください。
https://www.ricoh360.com/ja/contact/

<比較画像>   

左がオリジナル 右がダークシーンモード
画像サンプルはISO1600で撮影  
撮影環境によって結果が異なります

背景

リコーは、2013年に世界で初めて*1ワンショットで360度撮影ができるカメラRICOH THETAを発売以降、360度画像・映像を活用した事業の幅を、広げてきました。現在では、360度画像・映像に関連するデバイスやソフトウェア、クラウドサービスを連携させることで、撮影からデータ活用まで、ワークフロー全体を効率化するソリューションを提供し、業務効率化と生産性の向上を実現する「RICOH360」プラットフォーム事業を展開・強化しています。

これまでRICOH360では、主にRICOH THETAで撮影した画像をAIの活用によって解像度を向上させる機能や、現場を撮影すると自動でプロモーション動画を生成するAI動画生成、AI が自動でCGの家具や小物などを配置するバーチャルステージングなど、主に不動産業界のプロモーション用途で利用できる機能を提供してきました。RICOH THETAは、現地調査や施工管理・報告などの用途で建設業界に広がり、今回現場課題の一つ「明るさ」への対応として、機能拡充を行いました。ユーザー は、利用中の施工管理ソフトに「ダークシーンモード」の組み込みや、自社システムに連携することで活用できます。

*1コンシューマー製品において、水平方向や半天球だけでなく、撮影者を取り巻く空間全てをワンショットでキャプチャーできる点において(2013年10月時点。当社調べ)

その他建設業務向けの機能 

「ダークシーンモード」に加え、建設業向けの機能もリリースしています。

・二画面比較表示

360度撮影画像を2枚並べて表示できるようになりました。たとえば、作業前後の画像を並べることで、建設現場の進捗管理や、リフォーム前後の確認が容易になり、施工管理の生産性向上に役立てることができます。

・手書き 

360度撮影画像に任意の色および太さでパノラマ写真上に是正すべき事項を手書きで記載ができるようになりました。支店間や、本社と現場など、多くの関係者とのコミュニケーションを円滑に行えます。

リコーは今後も、360度画像処理技術を進化、発展させ、お客様にとってより魅力あるデジタルサービスを提供すると共に、はたらく人の創造力を支え、ワークプレイスを変えるサービスを提供してまいります。

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