昨年発売になった、360度カメラのビジネス向けエントリーモデル、RICOH THETA SC2 for business。
エントリーモデルの「RICOH THETA SC2」をベースに、不動産や中古車販売業などのビジネス用途に適した機能を搭載したモデルです。
大きな特徴として、RICOH THETA SC2 for Businessには新規に開発された「ROOM」機能がプリセットされており、室内や車内で撮影する際に、内部と外部との明暗差を補正して綺麗に撮影することが出来るHDR合成機能が搭載されています。THETAの電源をONにすると、ROOMモードで起動するので、すぐにHDR合成撮影を行うことが可能です。
また、隠れる場所がない場合でも簡単に撮影者が映りこまないで撮影できる「タイムシフト」機能も搭載されています。セルフタイマー設定で「タイムシフト」を設定することができる点もTHETA SC2とは異なる大きな特徴です。
もちろん、ビジネス向けだけでなく、プライベートでも360度画像を手軽に楽しむことができます。
今回は、THETA SC2 for businessをお仕事、プライベートの両方で活用されている、THETAユーザーの大西さんにお話を伺いました!
外装・内装業でTHETAを活用
大西さんがTHETAを使い始めたきっかけを教えて下さい。
昔からカメラ好きで、長年PENTAXの一眼レフを愛用していました。数年前にPENTAXの会員ポイントを使って、以前から気になっていたTHETA SCを購入しました。THETAは、自分がいる場所全体の雰囲気を残したいときに、使う機会が多いですね。
お仕事ではどのようにTHETAを活用されているのでしょうか?
自営で、看板設置や外装・内装を請負う仕事をしています。THETAはもともとプライベート用途で購入したのですが、途中で「仕事の現場確認で使えるかも」と思い、仕事でも活用するようになりました。
【THETA SC2 for business のROOMプリセット / タイムシフトで撮影】
どういう点でTHETAが役立つのでしょうか?
例えば看板を設置する際、作業前に現場確認を行う必要があるのですが、現場は危険なビルの屋上など、普段立ち入れないような場所が多くあります。そのため、設置場所に何か問題があってクライアントに状況を伝える必要がある場合、口頭や普通のカメラで撮影した画像だけでは説明が難しいことが多々あるのです。
以前はデジカメやスマホで現場を撮影していましたが、THETAの360度画像を使うと、クライアントや一緒に働く仲間などに、簡単に現場の様子や意図を伝えることができ、とても助かっています。
現場には欠かせないので、仕事のときにはほぼ常にTHETAを持ち歩いていますね。
THETA SC2 for businessについて
THETA SCと比較して、SC2 for businessのどのような点が気に入っていますか?
THETA SC2 for businessは画質も良く、「ROOM」プリセットの機能がとても使いやすくて、大満足です!特に、簡単に人が映りこまない撮影が可能な、「タイムシフト」機能が便利でとても気に入っています。
【屋内空間を撮影している様子】
THETA SCのときには、どのように人が映り込まない撮影されていたのでしょうか?
仕事の現場でも、プライベートでも、なるべく自分が映りこまずに綺麗に360度の空間を撮影したいと思っていました。ただTHETA SCはタイムシフト機能がないため、三脚やスタンドにTHETAを立て、自分はどこかに隠れてリモートで撮影する必要があります。
現場は屋上など屋外のことも多く、例えば風が吹いたりするとTHETAが倒れやすくなるというリスクがありました。
【THETA SC2 for business のROOMプリセット/タイムシフトで撮影】
実は、THETA SC2 for businessに買い替えるきっかけになったのも、スタンドに立てていたTHETAを離れた場所に置いて、隠れて撮影しようとしたところ、THETAが倒れてレンズに傷が入ってしまったからなのです。
「タイムシフト」機能は、片側レンズごとに時間差で撮影して360度画像にする機能なので、THETAの真横に立った状態でも空間だけの360度画像を撮影することができ、THETAが倒れる心配がなくなりました!
タイムシフトでの撮影イメージ:
実は、下の画像に映っている2人の人は、どちらも同一人物で自分なんです(笑)。「タイムシフト」機能を活用して、わざとレンズの両側に自分が映りこむように撮影してみた画像です。片側のレンズで写ったあと、もう片方のレンズでの撮影が始まる前に、急いでもう片側に移動して写り込んでみました。
【THETA SC2 for business / タイムシフトで撮影】
どちらも大西さんなんですね!演技が細かいのでてっきり別人のおふたりかと思いました。「タイムシフト」機能の仕組みが分かり易い画像ですね(笑)。
ところで、「ROOM」プリセットのHDR合成撮影も、よく使用されていますか?
撮影の9割は、「ROOM」プリセットのHDR合成で撮影しています。THETA SC2 for businessは起動後すぐにプリセットのHDR合成撮影ができますし、もしAUTOに変更したいときには本体のModeボタンですぐに変更できるので、とても便利です。
HDR合成だと、天気が悪かったり少し太陽の光が少ないような場合でも、綺麗に空間を撮影することができるので、とても重宝しています。
【THETA SC2 for business のAUTOで撮影】
プライベートで使うTHETA SC2 for business
THETA SC2 for businessはプライベートでも使うことがありますか?
最近はコロナであまり旅行などができなくなってしまったため仕事での利用が中心ですが、プライベートでもTHETAは使います。
プライベートでもやっぱり「景色だけ」撮影したいので、「タイムシフト」機能はとても便利です。
【THETA SC2 for business のROOMプリセット / タイムシフトで撮影】
こちらの画像は神戸港で撮影した夜景です。「ROOM」プリセットのHDR合成とタイムシフトシューティングでさっと撮影したのですが、かなりきれいに夜景を撮影することができて、驚きました!
THETA SC2はAUTOで撮影しても、THETA SCよりも画質がきれいになった印象です。
ありがとうございました。ぜひ今後も、仕事でもプライベートでも、色々なシーンでTHETAを便利に活用してくださいね。(平川)
インタビュー協力:大西正寿さん
画像協力:大和不動産株式会社様