専門学校東京国際ビジネスカレッジは、台東区浅草橋に位置し、グローバルに活躍できるビジネス人材育成を目指している専門学校です。多くの留学生が学んでおり、現在はベトナム・中国などを中心に、約20か国の学生が在籍しています。

今回は、この学校で360度カメラRICOH THETAを積極的に活用してくださっている教員の伊藤様にインタビューしました。伊藤様が課外授業でバーチャルツアーを活用した事例をご紹介します。

<伊藤様プロフィール>

伊藤 憲彦(イトウ ノリヒコ)
千葉県出身。大学卒業後に自動車販売店に勤務。その後、学習塾、私立中学・高校勤務を経て、2019年より現職。現在は教鞭を執るかたわら、入試広報や就職支援などを中心に、マルチに仕事を行う。

まず初めに、伊藤様が貴校で働くことになったきっかけや経緯、現在の貴校でのお仕事についてお伺いできますか?

前職は私立の中学・高校で教員をしておりましたので、その経験を生かしてより専門的な勉強を教えたいと思っていました。新たな教育の場を探していろいろな学校を見てきた中で、東京国際ビジネスカレッジには自分のやりたい夢に向かって前向きに頑張る学生がとても多く、また、それを全力で応援する先生方がたくさんいることが分かりました。このような先生と生徒の関係性に魅力を感じ、2019年から本校で働いています。現在、私は国際貿易コースで2年生の担任をしており、主に国際関係論やホスピタリティ経営論などの教鞭を執っている一方で、民間企業で働いた経験を活かしながら、就職・進学指導などを行っています。

今回は何故、360度カメラRICOH THETAを使ってバーチャルツアーを作成しようと思われましたか。

学生たちと他愛もない話をしている際に「私たちの学校をたくさんの人に知ってもらいたい」「学校がある浅草橋という地域にも貢献したい」という意見が出てきたので、課外授業という形で興味・関心を持つメンバーを募集し、バーチャルツアーを作って学校周辺の“浅草橋地域”を紹介してみることにしました。

昨年、当校で定期的に実施している「ビジネス特別講義」で一般財団法人コペルニクよりVR for SDGsを使ってSDGsに関する講義をしていただき、その時の課題で「身の回りにあるSDGs」をテーマに、学生にTHETAを使って動画撮影をしてもらいました。その経験から、THETAで撮影した360度画像を使えば、街をより良く紹介できると考えました。

<参加した学生たちと伊藤先生>

撮影ポイントはどのような場所を選びましたか?

まずは浅草橋の中で、自分たちが知っていて人気のある場所です。あとは自分たちが浅草橋周辺を歩いてみて、「ここ知らなかったけど、とても気になるよね」という場所を選びました。
今回の課外授業に参加した学生は12名いたのですが、皆、自身の考えに自信を持っているため主張も強く、候補から撮影ポイントを決定するのにたくさん時間をかけて皆が納得するまで議論をしていました。

バーチャルツアーを作成してみていかがでしたか?

学生は浅草橋駅と学校の往復だけで、浅草橋周辺に何があるのかを全然知らなかったんですね。ですので、自分たちが学んでいる地域、自分たちがお世話になっている地域を、今回、たくさん歩くことによって、新しい発見をすることができ、非常に良かったと思っています。いつも通っていた地域を違った視点で見ることができたようです。

もう1つは、バーチャルツアーを作成するにあたり、例えば場所選びなどに対してたくさんの意見が出ましたが、完成させる過程の中で仲間を思いやったり、自分のやりたいことだけでなく他の人の意見を尊重したりと、チームワークとホスピタリティの面で成長したと思います。

今回は浅草橋周辺のバーチャルツアーしか作りませんでしたが、今後は台東区や東京都などに範囲を広げて地域貢献に繋げていければ良いかなと思っています。

360度カメラRICOH THETAやバーチャルツアー作成ツールTHETA 360.bizの良かったところ、改善して欲しいところがあったら教えてください。

THETAは非常にコンパクトなので、持ち運びはしやすく、また、静止画だけでなく動画も撮れるので、どんな場所でも使うことができるところは、非常に優れていると感じました。
360度で撮影できるので、目の前だけではなく、周りにどんな景色があって、どんな人たちがいるか、全て記録することができるので、立体感をもって状況を認識することができます。

改善して欲しい点は、THETA 360.bizの三脚消し機能で、三脚部分に表示させるマークの位置を変更できない点です。今回、ほとんどの撮影で三脚を立てず1脚を肩に担いで撮影したため撮影者が写ってしまい、それを消したくて三脚消し機能を使いましたが三脚消しマークの位置を変更できず、撮影者の写り込みを消すことができませんでした。

最後に、伊藤様の今後の展望をお聞かせください。

私としては、学生たちの応援を続けていきたいなと思っています。
どういう方向で進んで行けば良いのか道を示してあげることが教員として大切なことだと思っているんですね。選択肢がいくつもある中で、どのように考えて選択していけば良いかをアドバイスをすることで、彼らの夢の実現を応援したいと思っています。

また、今回、課外授業でバーチャルツアーの制作を学生に取り組んでもらいましたが、このような活動の機会を提供することで、チームワークやホスピタリティ、自主性や協調性、コミュニケーション力の向上にも繋がると思っています。彼らが今後、社会に出て働いていく中でも価値を提供できる人に成長していって欲しいと思いますので、このような関わりを通じて私はこれからも学生たちの応援を続けていきたいと思っています。

【関連URL紹介】
専門学校 東京国際ビジネスカレッジ
専門学校 東京国際ビジネスカレッジ:360度VR学校・周辺紹介
一般財団法人コペルニク
VR for SDGs

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