2025年5月30日、リコー本社にてRICOH THETA アンバサダープログラムの最上位ランク「プレミア」を8番目に獲得された小薗江 淳さんをお迎えし、プレミア証授与式と座談会が開催されました。その様子をレポートします。 

当日は、リコー Smart Vision事業センターの所長である稲葉と、サービス&サポート統括責任者の溝口が参加しました。

小薗江さんのアンバサダー活動の歩み

最初に、小薗江さんがプレミアアンバサダーになるまでにどのような活動をされてきたのか、ポイント獲得内容を振り返りました。

小薗江さんは、2021年からフォトコンテスト入賞やセミナー開催、360度作品投稿、紹介販売など多彩な活動を積み重ね、2024年11月にプレミアランクを獲得されました。

小薗江さんは、ご自身の編集技術や、写真印刷のテクニックを惜しみなく披露し、積極的に撮影会を開催されています。

特に写真印刷では、コンビニ各社のプリント機種を試し、その違いを共有してくださいました。

 

リコー稲葉:「コンビニプリントは違いがありましたか?」
小薗江さん:「ありましたね。ファミマやローソン系は色味が濃く出すぎる傾向があり、セブンイレブンはナチュラルで一般的な好みに近いです。リコーはシャープで綺麗にプリントできました。僕もこれほど違いが出るとは思っていなかったので面白かったです。基本的にプリントするのは好きなので。360度写真はVRで見る方法もありますが、僕は、作品として出したいというのがあって、一般的な写真展にもプリントして出展しています。そこで、360度写真の原理を説明すると興味を持ってもらえます。

リコー稲葉:「もともとフォトグラファーの活動をされていらっしゃったのですか?」
小薗江:「いえ、趣味で記録的に撮影していました。以前はアニメ系の会社でWeb制作や広報アシスタントをしており、商品撮影やイベント撮影も経験しました。THETAを購入してから本格的に取り組むようになりました。」

 

「箱根駅伝の足元を撮りたかった」──THETAとの出会い

THETAとの最初の出会いは、2013年。ネットニュースでその存在を知ったという小薗江さんですが、本格的に手にしたのは2018年の元旦。目的は、箱根駅伝の選手たちの足元やシューズの動きをしっかり捉えたかったからだと語ります。

「普通のカメラでは足が写らない。広角で撮れるカメラが必要だったんです。THETA SCがちょうど手ごろな価格だったことも後押ししました」

奥様と「このカメラ、面白いよね」と盛り上がり、そこから撮影の楽しみが広がっていきました。

 

ファンミーティングからInstagramへ──広がる360度の世界

その後、八重洲で開催されたファンミーティングや銀座三愛ビルでの写真展に参加。SNS投稿もFacebookからInstagramに移行することで、より多くの反応が得られるようになったそうです。

「Instagramの方が、断然リアクションが多かったですね。そこから投稿する楽しさも増しました」

2019年の東京マラソンでは雨でTHETA SCを水没させてしまったことをきっかけに、THETA V、そして長崎旅行を前にTHETA Z1へとステップアップしていきました。

フォトコンテスト入賞作品の紹介

小薗江さんのこれまでのRICOH THETA公式フォトコンテスト入賞作品を紹介しました。

リコー溝口:「ここを撮りたいと場所を決めてらっしゃるようですが、最近もよく撮影に出かけられているんですか?」

小薗江さん:「そうですね。けっこう行っていますね。」

最近は、アニメ化された漫画『mono』のロケ地巡りも楽しんでいるという小薗江さん。

「今はエントリーモデルがなくなって、手軽に始められる360度カメラがないのが残念。『興味あるけど、使い方が分からない』という声もよく聞きます」

THETAに限らず、360度カメラ全体が定着しづらい背景として、使用シーンの想像が難しいことや価格の高さ、操作の複雑さなどを指摘。登山のような特別なシーンだけでなく、渋谷のスクランブル交差点や東京駅など、日常でも活かせる例を提示することが重要だと話します。

リコー溝口:「使い慣れてどういうものが撮れるのか、どう写るのかを具体的にイメージできないと難しいと感じてしまうのかもしれませんね。」

THETAの未来に望むこと──後継機と使いやすさへの提案

最後に、THETA Z1の後継機への期待を率直に語ってくれました。

「Z1は写りが本当に綺麗。使ったらもう戻れません。あのサイズ(1型センサー)のままでいいので、センサーや光量をさらに強化してほしいです」

小薗江さんからは、SDカード内蔵容量や防水性能の向上、スマホでのRAW編集など、使い勝手に関するご意見をいただきました。

終わりに

今回の座談会では、小薗江さんの豊富な経験と率直なご意見を伺うことができ、大変参考になる意見交換となりました。今後のTHETA製品開発やコミュニティ活動に活かしてまいります。(坂本)

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