今回は、Facebook のTHETAユーザーコミュニティ「THETA事業部分室」メンバーであり、Googleストリートビュー認定フォトグラファーのToyoさんに「Connect Live 2019 Tokyo」(※1)の様子について寄稿頂きましたのでご紹介します。
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東京で活躍するGoogleのトップ・ローカルガイド (※2)80名を、六本木ヒルズ43FにあるGoogle合同会社に集めて開催されたConnect Live 2019 Tokyo。ローカルガイドに参加するユーザーにとって憧れのイベントです。私もそんな仲間の一人ながら、大阪に住み、生駒山系を主な活動エリアと定めています。そこは全く縁のない場所と諦めていたある日、Local Guides Teamから思いも掛けない1通の英文メールを頂戴しました。
“…We would love to feature you on-stage at this event to talk about your experience with StreetView.”
360度画像:https://theta360.com/s/hQHUUyHQMQvjSB3NDms1XGpqi
※THETA Z1で撮影。撮影協力Top Local Guide in Tokyo / Ms.Ayaka Okawa
プロローグ -Connect Live 2019 Tokyo 2019.07.27
今回、イベントに呼ばれた理由の一つは、ストリートビューの撮影に関するものでした。Google社では、2016年にRICOH THETA S/SCをストリートビュー認定カメラ(※3)に指定して以来、ローカルガイドの活動において、ストリートビューの撮影と公開は、重要な位置付けとなっています。2016年11月、思案の果てにTHETA SCを購入。以来、ストリートビューの撮影を続けています。今回の経緯となった活動は、昨年10月に坊勢島(兵庫県姫路市家島町)で行った撮影会でした。その様子は、インタビューの直前にYouTube動画(※4)として紹介されました。
旅の始まり
「2019年5月24日発売のTHETA Z1を使ってストリートビューの撮影をする」
今回の旅では、もう一つのテーマでした。どこで何を撮影するかは、一期一会の行き当たりばったり。チャンスは突然やってくる。それでは、出発。 Let’s get started!
近鉄八尾駅バスターミナル(THETA Z1で撮影):
360度画像:https://theta360.com/s/dc8L5GaTJswp5QvIiN7DNL3po
Googleから招待されたと言っても、旅費や宿泊費は個人負担です。懇親会の食事やお土産は楽しみですが、それ以上にワクワクするのは、普段ネット上でのみお付き合いしている仲間との交流でした。はやる気持ちを抑えて、往路は全日空羽田行きのフライトをチョイス。なんとValue1チケットだと、新幹線よりも安いのです。
バス車内 慌てて撮影したので天井と床にノイズが目立ちます。(THETA Z1で撮影):
自宅の最寄駅は近鉄大阪線八尾駅です。ここから大阪伊丹空港までAirport Limousineを利用。昨年から運行を始めたとのことで、隔世の感がありました。しかし、たった一人の乗客に愕然としたのも事実。発車の直前に思いついて車内をZ1で撮影しました。
今季初上陸、台風6号の足音が近く中、Airport Limousineはゆっくりと伊丹空港南ターミナルに到着。快適な旅の始まりでした。かつて薄暗いイメージだった伊丹空港は、オシャレに、そして便利に生まれ変わっています。大阪の街は活気に満ち溢れているのです。
Apple Watchでチェックイン:
予約購入した航空券は、iPhoneのWalletに登録しました。空港に着くと手荷物保安検査場へ直行し、Apple Watchに転送した二次元バーコードでチェックイン。あまりにスムーズすぎて、搭乗時間まで時間を持て余しました。そこで、Z1を取り出してパチリ。
大阪伊丹空港 南ターミナル9番ゲート(THETA Z1で撮影):
360度画像:https://theta360.com/s/ohN8y1qjs2CPxAtlFZzzhvy08
実際にはパチリパチリです。テーブルに置いたZ1のTime Shift Shooting Plug-inを起動させ、カメラの前後でゆっくり移動。怪しい動きをすることなく、撮影者の写り込みを回避できる素晴らしいプラグインに感謝。ストリートビュー撮影をメインにTHETAを利用する者にとって、スマートな写り込み防止は、長年の懸案事項だったのです。
東京羽田空港到着
工事中の羽田空港:
さて、私の搭乗したANA018便は、定刻より20分程度遅れて羽田空港に到着。台風の影響なのか、気流も安定せず、飲み物の機内サービスは中止となりました。これには、ちょっと残念でしたが、機内を出ると一目散に京急国内線ターミナル駅へまっしぐら。チラッと見た羽田空港の様子に心配せざるを得ません。オリンピックはすぐそこなのに、これで大丈夫なのか?
新宿、都庁都民広場(THETA Z1で撮影):
この日、都庁前の広場でTHETA仲間の内藤さんという方にお願いして、NIKON一眼レフカメラとTHETA Z1で撮影した360°写真の撮り比べ対決を予定していました(※5)。 自分から提案しておきながら、約束の時間に間に合わないと言う。。。30分ほど遅刻して無事に対決完了。史上初とも言える一眼レフカメラとTHETA Z1の撮り比べ。ストリートビューの世界では、「おもちゃ」と散々揶揄されてきたシータの面目躍如となったでしょうか。少なくともカメラに足の生えた方々にとって、脅威を感じる程のインパクトを与えたことは確かでしょう。
六本木駅 地上まで延々とエスカレーターを乗り継ぐことになった:
内藤さんとゆっくり歓談する間もなく、慌ただしく六本木へ向かうべく都営地下鉄・大江戸線に乗車。考えてみると空港から都庁前の間で、六本木を通り越していたのですね。Apple WatchでSUICAを使えるようになってからは、券売機の前で路線図と睨めっこなんてしなくなりました。降りる駅は飛び乗ってから思案できます。六本木駅のホームはとても美しい。しかし、とても深い。一体いつになったら、地上に出られるのか。とても不安でした。
六本木ヒルズ・駐車場(THETA Z1で撮影):
360度画像:https://theta360.com/s/ohN8y1qjs2CPxAtlFZzzhvy08
やっと地上に出たのは良いものの。駅前の地図で場所を確認してからも大変でした。スマホで何度も現在地を確認し、「六本木ヒルズ」と書かれた駐車場の看板を見つけてホッと一息。お次は「Google合同会社ってどこだ?」
Google合同会社(会場):
イベントをサポートするメジャースの担当者さんから掛かってきた電話に助けられました。厳重なセキュリティを通過して無事に到着。ゆっくりとくつろいでいる暇はなく、Local Guides TeamのChristine Boscoさんと簡単な打ち合わせをしました。
On-stage:
撮影者 Yasumi Kikuchi – Connect Live 2018 attendee.
今回のイベントは盛りだくさんな内容。後半に行われたインタビューの2番目に登壇しました。インタビューの中で求められた “What advice do you have for other Local Guides who may be intderested in…” に対する回答は、ローカルガイドのみならず、多くのシータ・ユーザーにもお伝えしたいと思います。しかしながら、これを語り出すと紙面が足りません。
AIR LIVE TOKYO 2019 にも参加
イベント終了後に、有志のローカルガイドによるミートアップに参加。場所は六本木ヒルズから歩いてすぐの場所で、イベントに参加できなかった方々数名とも合流。地域の垣根を越えて交流できました。
六本木・ピッザニア(THETA Z1で撮影):
Z1で宴の様子を撮影。この画像はミートアップの報告ページ(※6)で、カバー画像として採用していただきました。
旅の終わりに
八重洲鍛冶橋バスターミナル 今回の旅行で最後のショットになりました。(THETA Z1で撮影):
360度画像:https://theta360.com/s/l2SNS9u86Fx1Y65dE1lzUS3YO
この世に永遠はない。楽しい歓談のひと時も、やがては終わりを迎えます。東京で一泊することなく、夜行高速バスで大阪へと帰る予定でした。3列シートのサンシャインエクスプレスを予約して、ちょっぴり贅沢したつもりだったのですが・・・週末の混雑は予想以上で、待合室に立錐の余地はなく、とにかく、蒸し暑い。
出発前に購入したパーソナルファン。この夏、必須アイテム:
10分前に到着したバスは、ゆっくりと身支度する時間も無く出発。前後の幅は意外に狭くて前方の方がリクライニングすると、身動きの取れない状態となり困りました。それでも、最初の休憩地点を過ぎると眠りに落ち、足の痺れで目が覚めた頃には、カーテンの隙間から大阪の街並を垣間見ることになったのです。
あとがき
今回の旅行では、 Z1のポテンシャルを遺憾無く発揮するため、全ての撮影画像をRAW(DNG)形式で保存し、Adobe Lightroom Classic + RICOH THETA Stitcherで現像しました。撮影時には可搬性と利便性を考慮し、Velbone Cube(三脚)を使用。高さが足りない分は、HAKUBAのエクステンションで補っています。
公開時には、GIMP + G’MIC Plug-inを利用し写り込んだ三脚を除去しました。Z1の特徴として、屋外撮影の際に太陽光に反射した紅玉(Red Dots)を発生しません。THETA S/SC/V と比べた画質の向上をご確認頂ければ幸いです。
脚注:
※1: https://www.localguidesconnect.com/t5/General-Discussion/Report-CONNECT-LIVE-2019-TOKYO/td-p/1904830
※2: https://support.google.com/local-guides/answer/6225846?hl=ja
※3: https://www.google.co.jp/intl/ja/streetview/contacts-tools/products/
※4: https://www.youtube.com/watch?v=ehhFrlANzS0&feature=youtu.be
※5: https://juantonto.official.jp/nikon_vs_z1/
※6: https://www.localguidesconnect.com/t5/General-Discussion/Recap-AIR-LIVE-2019-TOKYO/td-p/1903653
使用機種:THETA Z1