今回は、2013年秋に発売した初号機からTHETAをご愛用頂いているユーザーの千葉拓也様に、360度カメラTHETAシリーズのフラッグシップモデルでもあるTHETA Z1をレビューして頂き、その魅力と双子パパとしてのTEHTA活用方法についてお話を伺いました!
THETAとの出会いとZ1購入の経緯
千葉さんがTHETAを使い始めた経緯について教えて下さい。
もともとガジェット好きで、2014年頃にTHETA初号機を購入しました。最初はTHETAで何を撮るかという目的はあまり考えておらず、軽い気持ちで購入したのですが、旅行やイベントに参加したときによく使っていました。
【THETA Sで撮影】
初号機からお使いただいているのですね。その後どのようなきっかけで、Z1に買い替えることになったのでしょうか?
もともとTHETAの撮影は静止画をメインで考えていたので、動画の性能はこだわっていませんでした。そのため、静止画の画質が大きく向上したTHETA S発売のタイミングで買い替え、またそこから大きく静止画の画質がアップするTHETA Z1の発売を知り、購入を検討しました。
Z1購入にあたり、何か決め手になった点はありますか?
購入する前に、実際に家電量販店でZ1の実機で撮影を試したことが購入の決め手になりました。撮影したZ1の画像を自分のスマホに転送して確認したのですが、それまで使っていたTHETA Sとは画質が全く異なることを実感しました。
【THETA Z1で撮影】
その場でZ1を手で持ってさっと撮影しただけなのですが、映っている自分の顔の画質もそもそも違いましたし、Sだと少しぼやっとしがちだった周りの景色も、くっきりと映っていることに驚きました。
奥さまも写真好きだそうですが、奥様はZ1購入にどのような反応をされていましたか?
もともと写真を撮ることが夫婦共通の趣味です。ただ、Z1を欲しいと言ったときは、「なんでSがあるのにまた他のTHETAのモデルを買う必要があるの。」と難色を示されましたね(笑)。
それは自然な反応ですよね(笑)。そこからどのように奥さまを説得されたのでしょうか?
Z1の画質の良さをひたすらアピールしたり、毎日「Z1が欲しいな」と呪文のように言い続けたりしていまいた(笑)。
Z1発売時、双子の子どもたちが生後半年程だったのですが、子どもたちが生まれてからはTHETA Sで良く家族を撮影していたので、「THETAだからこそ撮れる家族の思い出の良さ」について、妻に何度もプレゼンしたりもしました。
【お子様が生まれた直後:THETA Sで撮影】
子どもたちが生まれた直後に、保育器の中をTHETA Sで撮影したこともありました。保育器の中の子どもだけでなく、その子を見つめている自分たちの姿を映すこともできました。
THETAだと、子どもたちだけでなく自分も含めて家族全員が簡単に映れるところが良いところだと思います。
【THETA Z1(手持ちHDR設定)で撮影】
そんなTHETAだから撮れる家族の360度画像の価値については妻も理解していたので、「だったらそれをより良い画質で撮りたいよね!」と説得することで、最後はZ1購入を納得してもらうことができました。
購入後、画質は期待どおりで非常に満足しています。
Z1の使いやすい点
画質以外で、Z1を使って良かった点やSと比べて使いやすいと感じた点はありますか?
Z1本体に表示画面ができて、撮影時の状態が簡単に分かることが今までのTHETAと比べて大きく異なり、使いやすい点だと思います。
例えばセルフタイマーが起動しているかどうかや、AUTO撮影時のISO・シャッタースピード・F値といった値も目視で確認することができます。
子どもが生まれてからは特に、スマホとTHETAをWifi接続して何か設定したり確認したりするという余裕が全くなくなったので、Z1本体のみで完結できることが増えたのはとてもありがたいです。
【THETA Z1で撮影】
Z1には「マイセッティング」という、好みの設定値を登録して本体ボタンから呼び出せる機能がありますが、マイセッティングには何を登録されていますか?
今までマイセッティングはあまり活用していなかったのですが、昨年秋にZ1のファームアップで「手持ちHDR」がリリースされてから、手持ちHDRをマイセッティングに登録してよく使っています。
手持ちHDR機能をお使い頂いていかがでしたか?
通常360度の撮影だと、どうしても明暗差が生まれやすいのですが、手持ちHDRだとその明暗差がなくなり、手軽にはっきりと綺麗な360度撮影ができるようになったと感じています。
【THETA Z1(手持ちHDR設定)で撮影】
※ベビーカーにTHETAをマウントした、上の画像の撮影シーンは後半でご紹介!
屋内ではオートのまま撮影することもありますが、日中は屋外含めてほとんど手持ちHDRオプション設定で撮影しています。
今までのHDRは人が動くと画像がブレてしまうので、あまり使ったことはなかったのですが、手持ちHDRは被写体が動いてもブレないのでとても使いやすいです。
夜景やイルミネーションでも、手持ちHDRで綺麗に撮れるので、Z1をお持ちの方には、ぜひ使ってみて欲しいと思う機能のひとつです。
THETAで残す家族の思い出
千葉さんは双子の男の子のパパだそうですが、お子さんが生まれてからTHETAで撮影するシーンも変わりましたか?
以前は旅行やイベント時に撮影することがメインでしたが、今は家族のお出かけシーンが撮影の中心です。
【THETA Z1で撮影】
双子の育児はとにかくバタバタしていて、じっくりカメラのファインダーを覗いて構図を考えながら撮影することはできません。それに、だんだん大きくなって荷物も増え、一眼レフを持ち運ぶこと自体も難しくなりました。
THETAだとコンパクトなので荷物にならないですし、子どもたちの表情の瞬間だけ気にして撮影すれば、撮影している自分も子どもも周りの景色も全部撮影できるので助かっています。
【左手にZ1を持ってお子さんを撮影中】
特にTHETAと相性がいいと思う家族のお出かけシーンはどんな時ですか?
動物園や水族館等はTHETAととても相性がいいと思います。子どもが何かを見て指さしている表情と、その見ている先の景色を一緒に撮影できるのは、THETAだけです。表と裏を両方映したいようなシーンは特に相性がいいですね。
家族で電車や車に乗った時にもよく撮影します。このような狭い空間でも簡単に自分たちを撮影することができるのも、THETAの特徴だと思います。
【THETA Z1で撮影】
子どもたちがいると乗り物に乗っても終始バタバタなのですが、そんなバタバタしている様子をTHETAで撮って思い出に残すのもいいなと思っています。
お子様の撮影時に何か工夫されている点がありましたら教えてください。
ベビーカーでお出かけ時は、自分もベビーカーを押していて手が空かないので、ベビーカーにTHETAをマウントして撮影することもあります。
【ベビーカーにTHETAをマウントして撮影中】
また、子どもの目線に合わせたローアングルでTHETAの撮影をして、子どもの目線で見た空間を撮影することもあります。
子どもからみた自分って、こんなに大きい存在に見えているんだなと実感し、親としてこの子たちをちゃんと守ってあげないとなと改めて思ったりもします。
【THETA Z1で撮影】
撮影時に何か使用されているアイテムはありますか?
THETAの純正の自撮り棒TM-2と、ミニ三脚を使っています。ミニ三脚をたたんで一脚替わりに撮影することもあります。
また、最近は、JOBYのBluetoothリモコンを使用するようになりました。
セルフタイマーだと、こどもの良い表情にシャッターの瞬間を合わせることが難しいこともあるのですが、リモコンがあると良い瞬間に合わせて撮影できるのでとても使いやすいです。
【JOBYのリモコンと三脚に乗せたZ1で撮影中】
Z1の価値とは
Z1は価格が他のTHETAシリーズよりも高いので、購入を躊躇される方も多いですが、実際に使用されてZ1のどこにその価格価値があると思いますか?
THETA Z1は360度カメラというカテゴリでは高価格ではありますが、フラグシップと呼ばれる高性能なカメラの価格帯の範疇かと思います。
THETAを利用していて特に感じるのは思い出を残す最適なカメラだという事です。
半年前・1年前に撮影した内容を見ると通常の写真よりも思い出がより甦ってきます。
日々、成長する子供達を余すことなく綺麗な写真として残せる事を考えると、THETAのフラグシップモデルであるTHETA Z1の価格帯は高すぎるとは僕は思いません。
【THETA Z1で撮影】
最後に、今後Z1でトライしたいことなどあれば教えて下さい。
今まで時間がなくてZ1ではjpeg撮影しかしていませんでしたが、最近はRAW編集にもトライしたいと思っています。
スマホで簡単にZ1のRAW画像を編集できる「Z1 Stitcher」(※1)というアプリをYOICHI HIROTAさんが開発してくれたので、僕も購入してインストールしました。
スマホだけでRAW画像の編集が完結するので、スキマ時間に編集できて凄く便利です。
他にも個人の方が開発されたTHETA V/Z1用のプラグインなど、色々あるようなので、ぜひ便利なプラグインの使い方を紹介して頂けると嬉しいです。
千葉さん、ありがとうございました!ぜひ引き続き、可愛いお子さんとの思い出を、THETAのフラッグシップモデルZ1で沢山残してくださいね。(平川)
Instagram:@bachistagram360
※1 YOICHI HIROTAさん開発の、スマホでRAW編集できるアプリ「Z1 Sticher」の詳しい使い方のご紹介はこちら!