今回は、新型コロナにより休園中の動物園で可愛い動物たちの様子をTHETAで撮影し、360度の写真をSNS発信されている福井県鯖江市にある西山動物園の飼育員 中嶋さんに、THETAの活用方法についてインタビューさせて頂きました!

西山動物園でTHETAを活用し始めたきっかけ

西山動物園さんは、レッサーパンダで全国的にも有名な動物園と伺いました。西山動物園さんとレッサーパンダの歴史について教えて下さい。

当動物園は、レッサーパンダの繁殖数で全国でも有数な動物園です。

もともとは中国の北京市と鯖江市に日中交流のつながりがあり、昭和60年に北京動物園からレッサーパンダが寄贈されたことがはじまりです。その後、西山動物園で繁殖したレッサーパンダは全国動物園協会を通じて、全国各地の動物園に、血が濃くならないように調整しながら送られて育ち、そこでまた子どもたちが生まれています。

現在西山動物園には、13頭のレッサーパンダが飼育されています。

13頭ものレッサーパンダが飼育されている動物園は、とても珍しいですね!

はい、そのため県外からも多くのレッサーパンダ好きのお客様に来園して頂いています。SNSでレッサーパンダたちの様子を発信するようになったのも、そのためです。

【THETAで撮影:レッサーパンダの家】

県外など遠方のお客様は頻繁には来園できないため、西山動物園のレッサーパンダたちのファンのお客様にも見て頂けるよう、FacebookなどSNSを使った発信を強化しています。

THETAは、クラウドファンディングで購入されたと聞きましたが、どのような背景でTHETAを購入することになったのでしょうか?

西山動物園を支援して頂く方々の力で、クラウドファンディングを実施させて頂き、昨年は集まった資金の一部で360度カメラのTHETA Vを購入させて頂きました。もともと私が個人的に360度カメラに興味があったため、THETA Vの購入を提案させて頂きました。

以前何かで360度カメラTHETAの存在を知り、「360度カメラで動物たちの様子を撮影したら、きっと面白いだろうな」と思っていたためです。

お気に入りのTHETAを使った360度撮影シーン

THETAでレッサーパンダたちを撮影してみて、面白かったシーンは何でしょうか?

レッサーパンダたちがごはんを食べるシーンは良く撮影します。

【レッサーパンダのランチ:THETAで撮影】

始めにTHETAを三脚の上に立てて、周りにレッサーパンダが好きなリンゴを置いておきます。その後レッサーパンダたちを広場に出すと、リンゴに気が付いてTHETAの周りに自然に寄ってくるので、その様子を離れたところから確認して、リモートで撮影しています。

【レッサーパンダのランチ:THETAで撮影】

※スマホの場合は、画面上部の「おうちで西山動物園・・」の題名をクリックし、「アプリを開く」でYouTubeアプリに遷移してから指でタップして360度でご覧ください。

この動画はかなり可愛いですね・・・!!でも、THETAが倒されたりされないのでしょうか?

レッサーパンダたちは、お腹が空いてご飯を食べているときは、無我夢中なので、THETAの存在には興味も持たないんです(笑)。お腹がいっぱいになるとごはん以外のことにも興味を持ち始めるので、ある程度食べたら撮影を終了します。

動物たちをTHETAで撮影することについて、難しいと感じた点や、失敗事例などがあれば教えて下さい。

もちろん相手は動物でこちらの思い通りにはならないので、なかなか思うような撮影ができないことも多いです。

レッサーパンダたちは、「これは何かな?」と興味を持つとまず舐めてみたり噛んでみたりするので、三脚は最初の頃、なめられたり齧られたりもしました。THETA本体もいつ舐められてもおかしくないのですが、幸いにもまだそういうことはありません。

【飼育員の中嶋さんとレッサーパンダたち】

THETAがひっかかれたり、倒されたりしたことがないのは驚きです!

もちろん、そのためには動物たちとの「信頼関係」を深めておくことが必要です。

もし知らない人が突然THETAを持ってきて置いたら、動物たちは警戒して逃げるか、もしくは攻撃対象としてTHETAを襲ったりするでしょう。

私たち飼育員は、動物たちとの信頼関係ができているので、THETAを1脚に付けて撮影したり、三脚に置いたりしても、怖がられることはありません。もちろん、THETA自体に見慣れてもらう必要もありますが。

レッサーパンダの家をTHETAで撮影

西山動物園さんは、本格的なレッサーパンダの家があることでも有名だそうですね。

【休園中の西山動物園の様子:THETAで撮影】

※正面(中央)の建物がレッサーパンダの飼育場、右奥の建物がレッサーパンダの家

レッサーパンダは同じ場所でずっと生活しないと落ち着かない動物なので、屋外で飼育しているレッサーパンダたちは常に屋外で、屋内で飼育している子たちは常に屋内で生活しています。2-3年おきくらいに、中の子たちと外の子たちを入れ替えています。

【レッサーパンダの家:THETAで撮影】

※スマホの場合は、画面上部の「おうちで西山動物園・・」の題名をクリックし、「アプリを開く」でYouTubeアプリに遷移してから指でタップして360度でご覧ください。

そのため、屋内で生活しているレッサーパンダたちも運動不足にならないように、レッサーパンダの家では飽きずに動き回れるような工夫をしています。

【THETA&1脚で撮影している様子】

レッサーパンダの家は、真ん中にお客様が通れる通路があり、その頭上にレッサーパンダの吊り橋を設置しているので、真上を横切るレッサーパンダたちの様子を見て頂くこともできます。

レッサーパンダの家では、仲が良いティアラとムータンという二匹が生活しています。

レッサーパンダのりんごタイムの動画も、とても可愛いですね!

レッサーパンダは普通のパンダのように笹の葉なども食べるのですが、リンゴが一番大好物なんです。そのため、撮影のときにはリンゴを使うことがよくあります。

【レッサーパンダのリンゴタイム:THETAで撮影】

※スマホの場合は、画面上部の「おうちで西山動物園・・」の題名をクリックし、「アプリを開く」でYouTubeアプリに遷移してから指でタップして360度でご覧ください。

レッサーパンダは立つことが出来るので、立ったり座ったりする動作も可愛いポイントのひとつです。そのためリンゴタイムでは、わざと高めのところにリンゴを出して、レッサーパンダを立たせる姿にしています。

THETAで撮影すると、普段は見えにくいレッサーパンダたちのお腹とかも見てもらえるかと思います。

中嶋さんは、動物以外のシーンでもプライベートなどでTHETAを使用されていますか?

いえ、THETAは動物園の備品なので、プライベートでは使ったことはありません(笑)。ただ、Theta Lab.などTHETAのホームページで色々な使い方を見ていて、自分も家族のシーンなどで使ってみたいなと思っています。

【レッサーパンダの家:THETAで撮影】

※スマホの場合は、画面上部の「おうちで西山動物園・・」の題名をクリックし、「アプリを開く」でYouTubeアプリに遷移してから指でタップして360度でご覧ください。

動物たちを撮影するにあたって、こんな機能があればいいな、と思うTHETAの機能があれば教えて下さい。

先ほどお話したとおり、レッサーパンダたちはTHETAに慣れていて自然なシーンが撮れるようにはなったのですが、逆に、慣れすぎてTHETAに目線を向いた撮影が難しくなりました。例えばTHETA自体から音が出たり、光ったりするような機能があるといいなと思います。

ありがとうございます!実は、お使いのTHETA Vはプラグインという機能拡張が可能なのですが、プラグインの中に、パートナーが開発した「Meow Shot(ミャオショット)」という、シャッター音が動物の鳴き声になって動物の注意を引く、という拡張機能もあります。録音して好きな音に変えることもできます。ぜひ一度試してみてくださいね!

これからも、可愛いレッサーパンダたちの様子を、360度で拝見できるのを楽しみしています!(平川)

HP:西山動物園

Facebook:https://www.facebook.com/sabae.Redpanda/

使用機種:THETA V

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