最近、テレビや雑誌、SNSなど多くのメディアで取り上げられているSDGs(Sustainable Development Goals;持続可能な開発目標)という言葉。耳にしたことがある方も多いと思います。
SDGsとは、2015年に持続可能な開発サミットで採択された「誰一人取り残さない(leave no one behind)持続可能な社会の実現を目指す世界共通の目標」で、2030年を達成年限とし、17の目標と169のターゲット(目標事項)で構成されています。
取り組む主体は、国連や各国政府だけでなく、民間企業や金融機関、市民団体などのあらゆる組織であり、私 たち一人一人も SDGs への参加を期待されています。
リコーグループでは、国際社会の動向やステークホルダーからの期待・要望、デジタルサービスの会社への変革を踏まえて、取り組むべき重要課題を設定し、持続可能な社会の実現、SDGsの達成を目指してサステナビリティ戦略を策定して取り組んでいます。
この記事では、リコーが提供する360度映像を活用したサービス「RICOH360」がSDGsに貢献している事例をご紹介します。
・360度映像プラットフォームで産業界のDX化を加速する!(SDGs 目標9)
SDGs 目標9「産業と技術革新の基盤を作ろう」では、新しい技術で社会に役立つ産業を進めることを目標にしています。リコーが提供する「RICOH360」は360度カメラRICOHTHETA(リコー・シータ)で撮影した360度の映像と、それを活用したアプリケーション、そしてそれらを一気通貫で提供する「業界横断型プラットフォームサービス」で、グローバルプラットフォームとして産業界のDXを支援しています。
360度映像が提供する「時空を超える」という普遍的な価値と、360度データを活用してより良い社会を目指すビジョンについて、こちらの記事でご紹介します。
・360度映像の活用で、安心、安全、効率的な働き方へ!(SDGs 目標8)
SDGs 目標8「働きがいも経済成長も」では、誰もが人間らしく生産的な仕事ができるようになることを目標としています。例えば、山林の所有領域を確認・測定する業務では、所有者の高齢化により急峻な山林を歩いて調査する事へのリスクが高まっています。
RICOH360が安心・安全な働き方に貢献している事例をご紹介します。
「現地へ行かずに境界確認」高齢化問題に直面する事業の大改革(高津川森林組合様)
また、地下鉄工事のような土木事業では、複数の関係会社の担当者が進捗や状況の確認が欠かせませんが、通常の写真では一度に一面しか見ることができないため、確認したいところが写っておらず再度撮影に行かなければならないケースも発生します。例えば鉄道工事では電車の走っていない深夜から早朝までの間にしか現場に入れないため、撮影自体もかなりの手間になってしまうことも。
RICOH360の活用が効率的な働き方に貢献している事例をご紹介します。
施工状況の共有をDX化することにより業務効率化に成功!バーチャルツアーで進化する働き方(東急建設株式会社様)
・360度映像で文化遺産をデジタルデータで記録する!(SDGs 目標11)
SDGs 目標11「住み続けられるまちづくりを」では、世界の文化遺産や自然遺産を保護し、保っていくために努力することを目標にしています。
日本には、観光地ではなくても地域の人々が代々継承している、身近で、手に触れ、体験することができるたくさんの有形・無形の文化財が存在しています。しかし昨今、代々継承されてきた“地域の文化を自分たちの力で守り、伝えていく”という気持ちが薄れつつあり、地域文化の継承が困難になってきています。
そこで、RICOH360で文化遺産をデジタルアーカイブして記録を保存する事例をご紹介します。
・360度映像を活用して、社会課題を学ぶ!(SDGs 目標17)
SDGs 目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」では、特に開発途上国でのSDGsの達成を支援するために、持続可能な開発のための世界的なパートナーシップ(協力関係)を強化することを目的にしています。ここでは、360度映像を活用してパートナーと連携した啓発活動をご紹介します。
360度映像を観ることで様々な国で抱える社会課題の現場を知り、考え、行動するきっかけを得ることができます。
リコーグループでは様々な事業を通して「事業成長と社会課題の解決の両立」に取り組んでいます。その中でも「業界横断型プラットフォームサービス」RICOH360は、臨場感ある現場を記録、共有、活用して安心・安全で働きやすい環境作りをしたり、価値あるものをまるごと記録して後世に残したり、なかなか訪れることが出来ない場所の疑似体験を支援したりすることで、SDGsへの貢献に役立っています。
今後もRICOH360であらゆる活動を支援し、SDGsに貢献していきたいと思います。