THETAユーザーのJunさんに、昨年夏に360度カメラTHETAと2泊3日で廻った北アルプス周回~新穂高・黒部五郎岳・新薬師岳・雲ノ平・水晶岳・鷲羽岳・笠ヶ岳~のエピソードを伺いました!
登山とスピードハイク
10年程前に、屋久島・富士山登山ブームがあった頃、その影響を受けて登山を始めるようになりました。現在は月に数回山に登っています。
普段からひとりで登山されることが多いのですか?
いえ、もともとは登山仲間が多かったのですが、仕事上平日が休みという日程の都合や、登山スタイルの違いから、ひとりで行くことが増えてきました。
【THETAで撮影:雲ノ平から祖父岳へ】
登山スタイルの違いとはどのようなものでしょうか?
スピードハイクという、通常よりも早いスピードで登山するスタイルです。トレラン(トレイルランニング)ほどのスピードではないのですが、標準コースタイムの半分強のスピードで登ることが多いです。
トレランでもなく、普通の登山スタイルでもない・・・という、同じくらいのスピードで登ってくれる仲間があまりいないスタイルのため、必然的にひとりで登ることが増えました。
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【THETAで撮影:雲ノ平へ向かう木道】
スピードハイクとは、すごいですね!なぜスピードハイクの登山スタイルになったのですか?
仕事のスケジュール上、日帰りの登山が多く、行きたいポイントを行こうとすると、必然的に早く歩かなくてはいけないケースが増えたためです(笑)。軽く早く遠くへ、を前提にしているので、ザックも25リットルのもので荷物はできるだけ軽くコンパクトにしています。
2泊3日北アルプス周回
昨年夏にスピードハイクで巡られたという、北アルプス周回のルートを教えて下さい。
1日目に新穂高温泉からスタートし、黒部五郎岳を通って薬師岳で一泊。2日目は薬師岳から雲ノ平、水晶岳、鷲羽岳を越えて三俣山荘で一泊。最終日の3日目は、双六岳、抜戸岳、笠ヶ岳を通り、新穂高温泉に戻ってくる、というルートです。
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2泊3日でとても盛りだくさんなルートですね!
そうですね、初日は1日で新穂高温泉から一気に薬師岳まで行くルートでしたが、通常ここは標準タイムでは2-3日かけて登るルートです。
一日で新穂高温泉から薬師岳まで向かうというのは、トレラン程ではないものの、早いスピードで歩く必要があります。
【THETAで撮影:鷲羽岳より鷲羽湖を見下ろす】
仕事上なかなかまとまった休みが取れず、1泊以上の登山ができる機会はなかなかありません。ただ、このときは2泊3日で登山できるという、1年の中でも滅多にない機会でした。
そのため、北アルプス中心に、登ったことがなかった黒部五郎岳など、これを機に行きたいところは全部行こう!と思った結果、盛りだくさんなルートになりました(笑)。
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【THETAで撮影:黒部五郎カール】
初日はあまりが天気が良くなく、最初からガスがかかっていました。でも、黒部五郎岳に向かう稜線でやっと晴れ間が見え始め、雄大な景色を見ることができました。特に、黒部カールで見たコバイケイソウという一面に咲く白い花がとても綺麗でした。
薬師岳山荘がゴールだった初日のこの日は、一日で獲得標高3,500m、移動距離35kmを一気に登りました。高低差も距離もあったため、3日を通してこの日が一番きつかったです。
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【THETAで撮影:薬師沢の吊橋を渡って雲ノ平へ】
二日目は、日本最後の秘境として有名な雲ノ平を通り、水晶岳・鷲羽岳に向かいます。天気も回復し、途中の祖父岳からは壮大な水晶岳・鷲羽岳、そして遠くには槍ヶ岳も望むことができました。
水晶岳・鷲羽岳山頂からの眺めも素晴らしかったです。
【THETAで撮影:三俣山荘の夕日】
2日目のこの日は、鷲羽岳近くの三俣山荘で一泊しました。ここで見た夕日の景色も絶景でした。
THETAの撮影スタイル
いつもどのようにTHETAの撮影をされているのでしょうか?
THETAと一脚をセットで撮影することが多いです。
THETAは撮りたいときにさっとすぐに取り出せるように、ザックの肩ベルトのストラップに直接THETAを付けて、一脚とセットでしまっています。
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登山中にスマホとTHETAをWifiで接続することはほとんどありません。THETA本体の電源ボタンとWifiボタンを同時長押しすることで起動できるセルフタイマーモードを使って、一脚で撮影しています。スマホとTHETAをWifiで接続せずに一脚でさっと撮影できるのでとても便利です。
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【THETA撮影中:1歳のお嬢さんを背負い登山】
山で使うTHETAの良さについて教えてください!
もともと住宅リフォームアドバイザーの仕事でTHETAをよく使っており、どのような場面で360度カメラのTHETAが活用できるかは知っていました。
山では、他社の360度カメラやアクションカムを使っている人も見かけ、それぞれどのような特徴で、どのような使い方か見せてもらうこともあります。もちろん、各社それぞれの強みがあると思いますが、この価格帯でこの画質の360度画像が撮れ、そして圧倒的にコンパクトで持ち運びしやすいという点を考えると、自分にはTHETAが一番合っていると思っています。
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【THETAで撮影:お父様・奥様・娘さん(背中)と親子三代で】
特に私はスピードハイクで、できるだけ荷物を軽くしたいため、持ち運びしやすい軽くてコンパクト、という点はとても重要です。また、THETAは他社と比べて360度カメラとしてのつなぎ目が滑らかで、画質も優れていると思います。
何かTHETAにご要望があれば教えて下さい。
今使っているTHETA SCは、本体上でセルフタイマーを起動する場合、電源ボタンとWifiボタンを同時に長押しする必要があります。ただ、冬の雪山では手袋を付けているため、この小さな二つのボタンを同時に押すことがが少し大変です。簡単にひとつのボタンでセルフタイマーが起動できるといいなと思いました。
実は、昨年末に発売になったTHETA SCの後継機、THETA SC2は、本体に独立したセルフタイマーボタンが付いており、とても簡単にセルフタイマーが起動できるようになりました!一脚や三脚で使用する際も、とても便利です。
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【THETA SC2のセルフタイマーボタン】
ぜひTHETA SC2も試してみてくださいね!
次回は北アルプス周回の後半と、リフォームアドバイザーとしてのお仕事でのTHETAの活用についても併せてお話伺わせて頂く予定です。お楽しみに!(平川)
使用機種:THETA SC
Instagram: @junjunsurf
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