水中ハウジングを使えば、水中でも360度の景色で思い出を残すことができる、360度カメラのTHETA。
昨年夏にタイのタオ島でダイビングしてTHETAで水中撮影をされたユーザーのTakaharuさんに、水中の素敵な360度写真や編集画像をご紹介頂きました!
水中で活用したTHETAの機能
なぜタオ島を行先に選んだのでしょうか?
以前タイに駐在していてタオ島には何度も行ったことがありました。タオ島で参加していたダイビングショップの飲み会が日本であった際、「タオ島でのダイビング潜り放題チケット」が当たり、昨年夏に休暇を取って久しぶりにタオ島に行くことになりました。
【THETAで撮影:仲間たちが海から出る瞬間】
THETAを使った水中撮影は、今回のタオ島で2回目とのことですが、今回タオ島での撮影で意識した点はありますか?
昨年GW頃にTHETA Vを購入し、宮古島で初めて水中撮影にトライしました。ただ、その時はまだTHETAを購入したばかりで、THETA Vで使えるプラグイン拡張機能の存在も知りませんでした。今回は、常にセルフタイマーの状態でTHETAを起動することができる、「Self Timer Locked」というプラグインをあらかじめインストールして水中で使用したため、とても便利でした。
【THETAで撮影:ヤドカリをライトで照らしながら】
Self Timer Lockedのどの点が便利だったのでしょうか?
水中で自撮り棒にTHETAを装着して撮影する際、セルフタイマー機能を使う必要があります。その場合、事前にTHETAのセルフタイマーを起動した状態でハウジングに装着してから海に潜って撮影するのですが、THETA は一旦スリープ状態になるとセルフタイマーモードが切れてしまうため、毎回船に戻ってセルフタイマーを設定し直す必要がありました。
そのため、初めてTHETAを使った宮古島では、水中でもTHETAがスリープ状態にならないように、常に起動した状態にしていたため、THETAのバッテリー消費が激しかったです。
【THETAで撮影:THETAを装着した一脚を海底に突き刺し自撮り】
今回のようにSelf Timer Lockedのプラグインを使うと、一旦THETAスリープ状態になったり電源が切れても、スリープ復帰や電源ON時は常にセルフタイマーで起動するので、起動させておく必要もなくなり、THETAのバッテリーの長持ちにも繋がりました。
今回も自撮り棒は常にTHETAとセットで使用してたのでしょうか?
もともと、自分自身の映り込みを最低限にしたくて自撮り棒を使っていたのですが、途中で「直接THETAを手持ちで撮影してもあまり変わらないな」ということに気が付きました(笑)。というのも、THETAの画像は後でTHETA+アプリで編集できるため、余計なものが映り込んでいる箇所はカットすれば良いからです。
【THETAで撮影】
そのため今回のタオ島では一脚を使わず、THETAを装着したハウジングを直接手に持ってシャッターを押して撮影することも多かったです。
水中でのTHETA撮影方法
どのようなときに自撮り棒を活用されたのでしょうか?
カメにTHETAを近づけて撮影したときや、魚群の中で撮影したときです。
【THETAで撮影】
上の画像は1メートルくらいの自撮り棒にTHETAを付けて、カメの口元から数センチくらいのところまで近づけて撮影したものです。
かなり迫力がありますね!
はい、ただこのときカメはTHETAを餌だと思ってしまったようです。一脚に付けたTHETAを近づけたら逃げるかと思いきや、むしろTHETAを食べようとしてきて、実際ハウジングも噛まれまったのです(笑)。幸い、THETAとハウジングは無事でした。
また、魚群の中に自撮り棒を付けたTHETAを近づけての撮影もしました。タオ島はこのような魚群が多く、魚影が濃いことでも有名です。自撮り棒を近づけるとさすがに魚たちはさっと逃げてしまうのですが、下の画像はそんなときに撮影したものです。
【THETAで撮影:魚群の中】
撮影はマニュアルで設定されたのでしょうか?
いえ、すべてオートです。宮古島で最初にTHETAの水中撮影をした際は、スマホからマニュアルで設定値を調整した上で撮影していました。ただ、水中では画像を見ながら設定変更できないため、今回「AUTOで撮影した方がラクだ」という点にも気が付きました。
【THETAで撮影:タオ島の夕日】
撮影後は、Lightroomで色を補正しています。
印象的だったシーン
今回タオ島での撮影で、印象的だったTHETAの撮影シーンを教えてください!
SNSに画像を投稿した際は、THETA+アプリのリトルプラネット反転を使い、珊瑚でぐるっと囲まれた画像の反応が良かったです。もともとこの場所は、色もあまりなく地味な場所なのですが、撮影した画像をLightroomアプリを使い、コントラストをかなり上げて補正しました。
【THETAで撮影】
ただ、自分自身にとって一番印象的だったのは下の画像で、海底のブロックがある場所で撮影したTHETAの編集画像です。撮影したときは意識していなかったのすが、画像をTHETA+のリトルプラネットで編集してみると、まるで絵画のような、異次元の感じがする画像になって驚きました。
【THETAで撮影】
撮影した360度画像を、THETA+アプリで編集することとで二度楽しむことができるのも、THETAの良いところだと思います。
魚とだけでなく、色々なシーンでTHETAの撮影にトライされていますね。
タオ島には何度も行っていますが、実は海況のコンディションとしては今回は一番悪く、3日間で12本潜ったのですが、海は常に荒れていました。そんな中で工夫して色々撮影してみたのが、今回の画像です。
普段だったら、海底のブロックなんか撮影しないのですが、今回たまたま海のコンディションが悪く撮影できるスポットが少なかったので、試しに色々な場所で撮影してみたところ、面白いものが撮れました(笑)。
【THETAで撮影:海底の沈没船】
他に印象的だったことはありますか?
タオ島は海も綺麗ですが、夕日もとても綺麗な場所です。ダイビング仲間たちとそんな夕日や海を見ながらゆっくり過ごした時間も楽しかったです。
【THETAで撮影:仲間たちと】
今後トライしたいことはありますか?
本当は、今年の夏にロシアのウラジオストックでダイビングに挑戦する予定だったのです。コロナの影響で今年は海外旅行を断念しましたが、沖縄などでまたダイビングしたいと考えています。
もともと、THETA Z1に興味があったのですが、Z1はハウジングが使えないということで、THETA Vを購入しました。ただ、高画質なTHETAフラッグシップモデルのZ1も、水中以外の撮影で興味があります。
ありがとうございました。ぜひ機会がありましたら、ぜひ水中撮影以外でTHETA Z1も検討してみてくださいね!(平川)
使用機種:THETA V
Instagram: @takapyon_gram
参考記事:
RICOH THETA 水中ハウジングケース TW-1のご紹介。 水中で360度撮影をしよう!