リアルなイベントがなかなかできないご時世ですが、THETAをいつも沢山使っていただいているユーザーさんと交流する場は持ち続けたい!ということで、オンラインで社員とユーザーさんとが交流する座談会を開催しました。
テーマは「あったらいいな!THETAのアクセサリー」です。関西から2名、関東から2名、計4名のTHETAユーザーさんと、THETA事業部から社員12名が参加しました。
色々な話題で盛り上がりましたが、ここではその中の一部として、ユーザー様の声をご紹介します!
外部バッテリーとデータストレージ
多和さん:現在THETA Z1を使っています。Z1はRAWデータでの撮影ができるという点が大きな特徴だと思いますがRAWでの撮影枚数が多いユーザーには、データストレージの容量が足りないのではと少し感じています。また、バッテリー容量にも物足りなさを感じます。外部にデータストレージでき、バッテリーも同時に給電できるオプションがあると便利だと思いました。
【多和さんアイディアの図】
現在のZ1はRAW+でRAWデータが350枚まで撮影可能ですが、足りなくなるケースはよくありますか?
多和さん:例えば旅行先で数日に渡り沢山RAW+の撮影をすると、メモリ容量がいっぱいになると思います。また、動画も併せて撮影すると容量が足りなくなるのではと心配になることもあります。
【多和さん THETA Z1作例:奈良の大仏殿】
坂部さん:私は現在、THETA Vを使っています。私も交換可能な外部記録媒体があるといいなと思います。
THETA V/Z1はUSB Data Transferというプラグイン機能で、USBに書き出すことは可能ですが、その機能では不足でしょうか。
多和さん:USB Data Transferのプラグイン機能があることは知っています。でもやはり、外部メディアとさっとつなげてデータ移行する方が、手間もかからず手軽にできるのではと思います。
THETA VはJPEGのみの撮影ですが、容量が足りないと感じることはありますか?
坂部さん:実際に足りなくて困った、という経験はまだありませんが、動画を多く撮影するとメモリ容量が少し気になります。実際に足りなくなるというよりは、「交換できるという安心感」が欲しいのだと思います。
【坂部さんTHETA S作例:新潟十日町の星空】
「安心感」というのは大切ですね。ところで、データのストレージとバッテリー、どちらかひとつを優先する場合、どちらの方が優先度は高いと思いますか?
多和さん:ストレージだと思います。バッテリーについては、今もTHETA専用のエクステンション アダプターのオプションを併用すれば、ケーブルで給電しながらのTHETAの撮影も可能だと思います。外部ストレージは、特にZ1でRAW撮影を多くするユーザーにとっては、ニーズがより高いのではないかと思います。
倒れにくいスタンド
多和さん:私自身は旅行先や景色の良いところでTHETAを一脚付け、更に三脚を連結させて撮影をすることが多いのですが、以前風が吹いたときに倒れてしまったことがありました。
THETAの専用スタンド、RICOH THETA スタンド TM-1を使用すればもっと安定しているのだと思いますが、不動産のようなビジネス用途ではなくプライベートでTHETAを使っている自分にとって、TM-1は少し値段が高くて購入していません。
ただ、海外のSNSにあるTHETA Z1ユーザーコミュニティーなどを見ていると、最近特に不動産系の方にZ1やTM-1をはじめとしたスタンドが多く使われている印象があります。不動産向けの撮影といっても、屋内だけでなく庭や外観など、屋外で撮影するシーンも出てくると思います。
【多和さんのアイディアの図】
そういった不動産等ビジネス用途の撮影の場合、今のTM-1よりももう少し三脚の足の部分が長く、安定して立てることができるスタンドがあるといいのではと思いました。
さらに、三脚の足の部分に、ある程度のウェイト(重さ)のあるものを加えることができると、より安定した状態でZ1の撮影が可能になるのではと思います。
水中用ハウジング
森田さん:THETAはm15から使い始め、THETA S、SC、V、SC2、Z1とほぼすべてのTHETAシリーズを持っています。ダイビングのインストラクターの仕事をしているため、THETAの水中用ハウジングケース TW-1が発売になってからは、水中でTHETAを使用することも多いです。
【森田さんTHETA V作例】
THETAでの360度撮影は水中でも陸でもとても楽しいです。ただ今回は要望というよりも、水中でTHETAのハウジングを使う際に気にしている点を、今後の改善のために参考としてお伝え致します。
THETAのハウジングは、普通のカメラのハウジングに比べて扱いがとても慎重になります。ハウジング自体に傷がつきやすいため、適当に扱ったり、THETAの扱いを知らない他の人に渡すことはせず、水中でも、水中から上がる際も、うっかりぶつけてしまわない様に肌身離さず身に着けています。
また、水中ではTHETAが手から離れて流れていってしまう、ということを防ぐために、THETAとライフジャケットをカラビナでつなげています。水中でTHETAを一脚に付けて使う場合は、接続部が破損してTHETAが流されてしまうことを恐れるため、水中で一脚を使うより手持ちで撮影をする人の方が多い印象です。
【森田さんTHETAハウジングと繋げたカラビナの図】
また、ハウジングの連結部分がどうしても画像に映り込んでしまうので、連結部が無くなればより良いと思うのですが、きっと構造上難しいのだろうということも理解しています。
THETAのハウジングは、ポリカーボネートという素材を使っています。通常のカメラのハウジングのレンズ部分はガラスを使っているケースが多いと思いますが、THETAの場合は、写り込みが内容にレンズをむき出しにせざるを得ないため、ガラスのような強度はありませんが、割れにくい素材を使っています。
また、連結部分の写り込みについては認識していますが、防水性能と安全性を最優先に考えた構造にしておりますので、薄く作ることについては今後の課題と思っています。
森田さん:はい、もちろん、その点は理解しています。ハウジング結合部分の映り込みが気になるという周りの知り合いには、私もそういう説明をしています。
ところで今のTHETAの水中用ハウジングは、THETA Z1以外のシリーズのみにしか使用できません。森田さんはZ1もお持ちですが、その点についてはどう思われますか?
森田さん:やっぱりTHETAが万が一水没したり、流れていってしまったりというリスクを一番考えるので、Z1を水中で使うにはものすごく勇気が要ります。THETA Vでも、かなり気を使って水中に持って行っています。
【森田さんTHETA V作例】
また、Z1のユーザーは写真にこだわる方が多いと思うのですが、今のTHETAのハウジングの構造は、どうしても連結部分が画像に映り込んでしまいます。その点の改善が構造上もし難しいのであれば、Z1にハウジングは要らないのではないかと思います。
他の水中カメラと少し扱いは異なりますが、水中で360度画像が撮影できるということは、やはりとても楽しく、自分にとってはとても幸せなことです。それは今のハウジングTW-1が対応しているZ1以外のTHETAシリーズで十分だと、私は思います。
DNG Only Mode
藤田さん:私はGoogle Street View Photographerとして、仕事でTHETA Z1を使っています。仕事で撮影する際は、RAWのDNGデータしか使っていません。ただ、現在のZ1は、RAW(DNG)+JPEGという、DNGとJPEGをセットで撮影するモードのみです。そのため、DNGのみの撮影モードも可能になるといいなと思います。
「RAW(DNG)+JPEG」のデータは、撮影後にさっとTHETAアプリ上でJPEGの360度画像が確認できるという利点もありますが、サムネイルは不要ですか?
藤田さん:私のようにDNGの360度画像を数多く撮影していると、サムネイルがなくても出来上がりの360度画像は撮影時にイメージできます。脳内スティッチができるのです(笑)。
Z1で撮影したRAWのDNGデータは、そのままではスマホに転送できず、これまでPCにデータを映して360度画像にスティッチして画像必要がありましたが、最近はIchi Hirotaさんという方が開発したZ1 DNG Transferというアプリで、スマホ上にもZ1のDNGデータを移行し、スマホ上でスティッチやLightroomの編集も直接行うことができるようになりました。そのため、JPEGがなくてもスマホですぐにDNGの画像確認が可能です。
【藤田さん Z1 Dual Fish Eyeプラグイン作例】
ただ、最近はそのIchi Hirotaさんという方が開発された、Dual Fish Eye プラグインというZ1でHDR DNG撮影ができるプラグイン機能を使って主に撮影し、Z1のDNG一発撮りをすることもあまりなくなりました。そのため、DNGのみ撮影モードが可能になっても、果たして自分がこれを使うか、という疑問はすこしあるのですが(笑)。
いずれにしても、Z1はRAW撮影ができるという点が、ビジネス用途では最大の利点です。ぜひ、このRAW撮影という点にも特化した機能が、今後追加になることを期待します。
リコー より
THETA Z1機種マーケティング担当 真砂:本日はTHETAのアクセサリーについてのテーマでしたが、アクセサリーだけでなく、Z1やVのユーザーの皆さんの実際の使用シーンも含めて具体的にお話を伺うことができ、とても参考になりました。ぜひ今後Z1ユーザーの方や、Z1に興味をお持ちの方に喜んで頂けるようなオンラインの企画も、色々と考えていきたいと考えています。
THETA事業部長 藤木:THETAはコンシューマー用途で発売された商品ですが、特にZ1を発売してから、活用して頂く方の層が想像以上に広がったと感じています。そのため、その使い方を支えるために色々なオプションを出していく必要があると考えています。
本日お話ただいた中で、もうすぐ発売になりそうなオプション、企画中のもの、また、考えていなかったけれどもそういう視点もあるのだな、という気付きがありました。ぜひ今日お話頂いた情報は、今後の私たちの活動の中にも活かしていきたいと思います。
新商品:RICOH THETA スタンド /スタンドウェイト 発売発表!
最後に・・・今回座談会で、Z1でも安定してウェイトのあるスタンドを、というご意見頂きましたが、6/18に、新しいTHETAのアクセサリーの発売が発表になりました!
現在のRICOH THETA スタンド TM-1の後継機で、Z1でも安心して使用できる安定性の高い「RICOH THETA スタンド TD-1」、そして、アルミ製で軽量ながら安定性に優れている「RICOH THETA スタンドTD-2」、また、モノポッドスタンドの安定性を高めるための重り「RICOH THETA スタンドウェイトTT-1」です!
詳しくはこちら!
ぜひ今後の新しいアクセサリー始めとした商品を、ご期待ください!(平川)